短編映画「YORIKO-ヨリコ 」の楽曲制作は3名の音楽家とコラボさせていただきました。
全3回でお送りするインタビューブログ、2回目のアーティストは、仙台在住・鍵盤楽器奏者の齋藤めぐむさん。
作品との出会い、地元東北への想い、音楽家としての今後の夢などを語っていただきました。
第1回・熊谷育美さんインタビューは こちら から
Q この映画の楽曲制作のオファーが来た時、どう思いましたか?
「どうして僕に?」と言う驚きと、憧れだった映画音楽制作へのチャンスに期待をする気持ちが同時にやってきた感じでした。
初めは音楽クリエイターを探しているという事しか分からなかったので、映画音楽と聞いて、正直戸惑いもありました。
Q 当初、監督からどのような依頼があったのでしょうか?
またそれを受け取って、どのようなイメージで楽曲を作りましたか?
僕の他にもシンガーソングライターの熊谷育美さんや、ジャズピアニスト岡本優子さんが音楽を作られると言うことで、それぞれの役割や場面の担当をお話し頂き、僕は皆さんの作った曲をアレンジしたり、ラストシーンの音楽を作曲することになりました。
監督からシーンについてご指示がある中で、その言葉だけではなく自分の経験の中で生まれる音も表現したいと思い、常にある人を思い浮かべながら音楽を作っていました。
Q 完成まで監督と何度もディスカッションを重ねたと伺いました。
中でも印象的なエピソードがあれば教えてください。
1回のディスカッションで全てを読み取ることが出来れば満点だと思うのですが、なかなかそうはいかず(笑)
サンプルを作っては意見をもらってと言うやり取りを何度かしました。
でもそれがあったからこそ、僕自身も最終的に納得いく音楽に辿り着きました。
中でも監督から「主人公の弱さ、心細さ」をメロディで表現して欲しいと言う言葉が特に残っていて、その後の作曲をスムーズにさせてもらいました。
Q 今回の作品は「オール東北」にこだわった作品だったと聞きました。
一クリエイターとしてこのチームに参画した感想や想いを教えてください。
多くのトレンドは中心部に集中している気がしますが、地方にも面白い事をしている人が沢山いると思うんです。その土地を盛り上げようと頑張っている人や、根ざして留まっている人もいます。
その中で今回は「クリエイター」に光を照らしてもらった気がしていて、お誘い頂けた事をとても光栄に思います。
東北にもこう言う人達がいると言う事を今後はもっと知ってもらえたら嬉しいですね。
Q 音楽家としてこれからの夢や、やってみたいことがあれば教えてください。
前から映画音楽を作りたいと言う憧れがあって、携わらせて頂きましたが、映画に限らず映像に音をつけるという事は続けていきたいです。
そして、舞台や映画はそのストーリーや内容に沿って音楽を作って行く事が多いと思いますが、まずは音楽があってその音のイメージから映像だったりストーリーが作られて行くような、音先行の作品と言う構想がありますので、実現に向けて頑張りたいと思います。
齋藤めぐむ
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